逼迫(ひっぱく)日記

1歩2歩進んで3歩戻る。

欺瞞

‪小さい頃はなんにでも興味があって、成績とか記録に挑戦するのが好きだった。

小学1年生から6年生まで、休まず学研に通っていた。習いたくて始めたというよりは、気がついた時には既に通っていた。だけどテストが 行われる日は、どれだけいい点数が取れるかワクワクして早く試験を受けたいと思いながら通っていた。


スポーツだって決して褒められる程上手くはなかった。習い始めた小学3年生の頃は、30メートル近く走るだけで「はぁはぁ」と息を切らしていた。それでも3年間練習をやり遂げ、小さな大会だけど優秀選手賞を貰う事ができた。


なんでも出来る方ではなかったけど、途中で投げ出したり、諦めたりしたことがなかった。夢は野球選手、サッカー選手、お花屋さん、ケーキ屋さん、沢山のなりたい物があったけど、その根っこには大人になったら誰かに影響を与えられる人間になりたいと言う考えがあった。

‪それがいつしか向上心を持たずに、自分の限界はここ、自分が求められてる立場はこれなんだと決めつけて、上を目指さなくなった。

今思えば、自分を許す理由を探していた。

「間違ってないよ、仕方ないよ。」

そうやって自分に言い聞かせることで自分自身を正当化したかった。そうやって自分を許していかないと、苦しくて生きていけなかった。

弱くて情けないね、、、、


今は心が空っぽ。何も入っていない。

心を満たすために色んな物を心に入れるし、入れようとしなくても自然と色々入ってくる。だけど色んな所に穴が空いてて、ポロポロ零れてしまう。それに全部ならなきゃ気が付かない欠陥品だ。いつかちゃんと穴を塞ぎたいな。

ポロ..ポロ..零さず....心に留められるように。


未来の自分へ

きっと蓋を見つけて前に進むから!

やれば出来る子だから!!!待ってて!!

だから今はもう少しだけ自己欺瞞を続けさせて...

どうしようもない自分を笑って許してほしいな。





その場しのぎ

ふとした時に考えてしまう。

私は一体なにがしたくて、何になりたいのか。


よく、相手に合わせて話し方を変えたり、

自分より相手の気持ちになって物事を考える。

お陰で周りからは「優しい」「いい子だよね」

そう言われてきた。小さい頃はうれしかった。

自分という存在が認められている気がして

とても生きがいを感じていた。

だが、実際私はそこまで優しくない。

大人になればなる程、上辺の自分が色濃く

でてきて、悪い部分がよく見えてくる。

自分で私を客観的に評価するならば

「優しく、面倒みがあるが、自己主張がない。

相手に合わせて、流されて、1番したいことはなに?」という答えになるだろう。


後先を考えずに気持ちで行動してしまうため

時間が経つと自分が愚かに見えてくる。

昔から仲がいい友達がコロコロ変わる。

その時、その時を生き抜くためなのか

男女変わらず(特に女性)親密な友達ができる。

別に利用しようだとか、チョロいからと

相手を決めているわけではない。

気がつくと仲良くなっている。

そしていつのまにか依存してしまう。

私はとてもわがままで自分勝手な人間。

私はとてもとてもずるい人間。

そんな自分が時々嫌いになる。


私はなにをしたいんだろう。

私はなにになりたいんだろう。

いつか、心からなりたい物、曲げたくない事

が見つかりますように。

そう願い、今日も明日もその場しのぎで

心を守りながら醜くも私は生き続ける。


忘れられない嘘

僕は忘れられない嘘がある。

自分にも相手にもついた嘘。


高校2年生の夏。


僕と男の子のA君、女の子のTちゃん

この男子2、女子1のグループでよく遊んでいた。

同じクラスで知り合い、Tちゃんの勧めで

同じ3人共同じ所でバイトを始めた。

学校の後の慣れない仕事。慣れない環境。

初めはしんどかったけど、好きな2人と

学校以外でも遊べる時間がとても幸せだった。


僕にないものを持っている2人。

この頃の僕は親の制限も厳しく、常識に縛られ

ていたから、Tちゃんからの遊びの誘いや

予想していなかった提案をされると、

怒られないかな?ダメじゃないかな??

と始めに考えてしまい否定から入っていた。


一方A君の口癖は「悩むならやったらええがな」

僕とは違いなんでも肯定してくれる。

全ての提案を叶えようとしてくれる。

先のことより今を見ているとても男らしい子。

いい所を探すようになったのはこの子のお陰。


Tちゃんの口癖は「楽しく生きたい!!」

無邪気すぎるくらい明るくて、優しくて

でも少し危なっかしい、放っておけない子。

世話がかかる所もかわいくて

話をするのがとてもすきだった。


みんなバイト代はこの3人で遊ぶ時に

ほとんど使っていた。

水風船を沢山買って、公園で水を入れて

ぶつけ合う。

バイトで花火に行けなかったから変わりに

花火を沢山買ってきて3人だけの花火大会。

親に友達の家に泊まると嘘をついて

3人で2泊3日の旅行。

楽しみすぎて眠れなかった僕は

3人分の旅のしおりまで作った。

青春。これが青春だと実感していた。

「ずっとこのまま3人で過ごすんだろうな〜〜」

僕は本気でそう思っていた。


だがある日、A君がよそよそしかった。

あまり自分の事を話す子でもなかったけど

どこかいつもと違う。

「あれ??なにかあったのかな?大丈夫かな?」

そう思い聞くも、特になにもと言われる。

気のせいか!と思っていると帰り道

Tちゃんから「昨日A君と遊んで遅くなったから

2人で泊まったんだ!」そう聞かされた。

その時、心のどこかで3人で遊ぶことが

当たり前だと思っていた僕は、A君が泊まった

ことを隠したことが少し悲しかった。


今までだって、僕が参加できず

2人だけで泊まったことが何度もあった。

だから、隠ししれたことを疑問に思った。

(後日知ったが、この日だけはA君が意図して

 2人で過ごしたいと伝えたらしい。)


この日を境にA君は3人ではなく

Tちゃんをよく誘うようになった。

もちろん僕も2人で遊ぶ時もあるが

/A君とTちゃん/ 3人 /

この2つの組み合わせが増えていった。


ある日のバイトの帰り

Tちゃんと帰る時間が同じになりご飯を食べに行った。その帰り道、「この後どうする?」

Tちゃんはそう聞いてきた。時間は夜7時。

「A君呼ぶ?それとも2人で遊ぶ?」

僕はこの時悩んだ。

遊べるなら僕も2人で遊びたい。2人がいい。

だけど、3人で遊ぶこともすきだった。

A君がTちゃんを好きだと言うことは

少し理解していた。

そして僕もTちゃんが好きだということも

少し理解していた。

好きだから遊びたい。好きだから話したい。

好きな子と一緒だからバイトも頑張れる。

なのに、自信がなかった。

A君に勝てると思えなかった。

すぐ否定する僕に比べて

A君は全てを肯定し実際に望みを叶えきた。

こんな僕と2人で遊んでも楽しくなくなる。

勝手に自分に失望し

「せっかくだし3人で遊ぼうよ☺️」

嘘をついた。


それから月日が経ち高校3年の夏。

僕はどんどん余裕や自信がなくなり

無神経な言葉でTちゃんを泣かせてしまう。

泣かせてしまい何度も何度も後悔したその夜。

A君がTちゃんに会いに行き

T君が告白して2人は付き合い始める。

たった一言。たった一言。

「2人で遊びたい!」

この一言が言えていれば

関係も変わっていたんじゃないかな。

もっと自分に自信があれば

相手に気持ちを伝えれたんじゃないかな。


好きになる、恋人になる勇気がなかった。

だから2人ではなく、いつも3人で遊ぼうとした。

嘘なんて沢山ついてきたけど

あの時、自分の心についた嘘。

結果的に好きだった相手を泣かせてしまった

あの始まりの嘘を僕は一生忘れない。


嘘は麻薬

「みんなは、忘れられない嘘ってある?」
ぼくはあるよ。
一生忘れられない嘘が。


嘘と言っても色んな種類がある。
私は小さい頃からたくさん嘘をついてきた。
例えば、よくあったのがテストの日。

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A君「みんな勉強した??」
B君「おれはやってない(笑)」
A君「だよな〜今回は諦めてる(笑)」「絶対しろもだろ?笑」
しろ「同じ、同じ、、今回全然やってないんだよね〜」

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何気ない会話だが、私はこの時嘘をついた。
本当は夜遅くまで頑張って勉強していた。
何度も何度も繰り返して。
だけど、ここで本当に「勉強した!」と言う事で
お前だけ勉強したからって威張ってるんじゃないか
勉強したなら出来るな!とハードルが上がるんじゃないか。
こんなことばかり考えて嘘をついていた。
もしここでいい点を取っていれば。そう何度も考えた。
終わったあとに冗談で
「実は勉強してたから自信あったんだ〜😌笑」
と言えたかもしれない。きっと言えていた。

だが現実は残酷だ。過程がよくても結果が全て。
勉強しても成績はなかなか伸びず
まるで嘘が真実であるかのような点数を取ってしまう。
だから余計に嘘を重ねる。
少しでも自分が傷つかないよう何度も何度も嘘を上塗りして
心にフィルターをかける。
だから、私の本音は誰にもわからない。
わかる人がいるなら教えて欲しい。
だって私自身がわかっていないから。

「嘘なんてつくのやめな?」何度も聞いてきた。
今さら嘘をやめられない。
だって、本音を言うのが怖いから。
嘘と本音を織り交ぜて毎日ワードウルフをしている。
深く関わることが怖いから。
嘘と愛嬌を使って広く浅い付き合いをする。
誰かを信じるのが怖いから。
誰も信じられなくて、相手を疑い続けてしまう。
全ての原因は私にある。ちゃんとわかってる!!!
原因がわかっているのに23年間変わらなかった。
嘘は麻薬。1度つくと抜け出せない。
いつか嘘つきをやめたいな。
いつか...本音で言い合える相手に出会いたい。


P.S
忘れられない嘘を書くつもりが描き終えると
違う嘘を書いていた。不思議だね。
書く前は何も思い浮かばないのに
まるで懺悔のように自分の弱みが出てくる。
忘れられない嘘はこの次に書く。
ついた嘘の中でも忘れられない思い出の嘘を。

他人の瞳

先日家の片付けをしていた際、小さい頃の写真を見つけた。
それはとてもとても無邪気にわらっていて、お母さんの後ろに隠れながら写っている写真や、汚れを知らない純粋な瞳をした私が写っていた。懐かしいな。
いつからだろう。周りの瞳を見て生きるようになったのは。

小さい頃に大きな手術をした事でお腹に大きな傷ができた。
今でこそ触れられても特になにも思わないが
小さい頃の私にとって人と違う所があると言う事が
たまらなくいやで、怖かった。嫌われないかな、、
おかしくないかな、、そんな事ばかり考えていた。
子供は無邪気だから聞いてくる。
「その傷どうしたの?」「剣士に斬られた!?」
「かっこいいじゃん!」「見せて!見せて!」
こう言った言葉にいつも心で苦笑いし、言葉を返す。
「なんかお腹に悪いバイキンが居たからお医者さんが
 やっつけてくれたんだって!お医者さんってすごいね!」

小さい頃から自分の本心とは違う言葉を沢山言って
その場をやり過ごしてきた。その結果、弊害が起きている。
私は平気で嘘をついてしまう。そう。息を吐くように。
本当は大きな声でわらいたいし、無邪気に走り回りたい。
本当は優しくなんてない、悪い部分だって沢山ある。
しろはそんなにいい子なんかじゃないんだ。

いつか他人の瞳なんて気にせず、素直になりたいな。
どこかに忘れてしまった純粋な瞳を探しに行こう。

メロスとエロスの違い(2)

メロスとエロスの違い

この2つの違いについて1回目の投稿に
長々と書いたが深く考える必要はない。
読むのが面倒だと感じた人はこちらを見て欲しい。

なぜなら2つの違いは簡単に理解できる。
違いとは1文字目が違うことだ。
簡単な事だ。
文字が違うんだから、同じなわけがない。
屁理屈だろうがなんだろうが違うもんは違う。
それだけ。

おしまい。

メロスとエロスの違い

メロスとエロス
この2つの言葉は似ているようで違う。

メロスと言う言葉には
信頼や友情、どこか、眩しくて、尊いものを感じる。
エロスという言葉には、
妖艶や性愛、どこか、危うくて、欲望のようなものを感じる。

まずメロスとはなにか。
メロスで思い浮かぶ物と言えば「走れメロス」だろう。
この物語は、メロスとセリヌンティウスが互いに信じ合い
人を私欲の塊と呼ぶ、人を信じぬ王に
信頼の尊さを伝えた物語である。

ここで重要なのはお互い一度は裏切ろうとしたことだ。
私にはこの2人が1度は裏切ろうとしながらも
もう一度前に進み始た事に対して眩しさを感じた。
わたしはこんなにも人を信じたことはあっただろうか。
小さい頃から周りの人に優しくされ、嫌われることを恐れ
常に他人の目を気にしながら、好かれるよう生きてきた。
不自由はしないが充実もしない。
そんな日々を過ごしてきた。
いつか心から人を信用することができるといいな。

ついつい途中から自分語りをしてしまったが
私なりにメロスを解釈するならば儚く尊いという意味だ。

ではエロスとはなにか。
エロスとは人間の心にある欲望が溢れ出た状態だと私は思う。
みな誰しも心に欲があるだろう。
酒が飲みたい。お金が欲しい。好きな人と付き合いたい。
様々ある欲望の中でも特に性愛のことである。
触られたい、抱かれたい、愛されたい、好かれたい、、、
これらの気持ちが溢れでた人というのは
とても魅力的で魅惑的で、ついつい惹かれて見てしまう。

人は口づけ1つでその人に溺れる。
どこかでこんな言葉を聞いたことがあるが
口づけをしなくとも、人は簡単に溺れていくものだ。
酒の勢いを利用する者。終電が無くなる事を利用する者。
エロスとは様々な思惑が
複雑に混じり合い絡み合う欲望のことだ。

メロスとエロス。
それぞれについて長々と話をしてきたが
メロスは人と人の友情や、信頼と言った意味合いがあり
エロスは人と人の欲望や、性愛と言った意味合いがある。
たった一文字違うだけなのにまるで違う言葉だ。
この2つの違いを簡単に表すとするならば
「信頼のメロスと欲望のエロス」ではないだろうか。